こんにちは!
のっぽ動物病院、看護師の原です🏥
今回は、SFTS(重症熱性血小板減少症)についてお伝えします☝️
2023年4月、SFTSウイルスに感染した90代の患者を診察した20代の男性医師が、最初の接触から11日後に発熱し、SFTSと診断されたということで、日本で初めてヒトからヒトへの感染が発生しました。
SFTSとは、2013年に国内で初めて確認されたマダニ媒介性のウイルス性感染症です。
感染経路はマダニを介したもの(直接咬まれること)が中心ですが、感染患者の体液などの接触により、人から人へ、犬・猫から人への感染も報告されています⚠️
SFTSウイルスに感染すると、6日~2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔吐など)、その他に頭痛や神経症状、皮下出血などの出血症状などを起こすことがあります。
SFTSの怖いところは致死率が高いことです。
人でなんと約20%、犬で29%、猫はとても高く60~70%とされています。
この病気は特別な治療法はなく、対症療法となるので、予防が大切になってきます。
マダニの活動が盛んな春から秋にかけては特に注意が必要ですが、最近の暖冬で冬場でもマダニに刺された動物が来院される事があります🐈🐕
ワンちゃんやネコちゃんの場合、被毛の薄い目・鼻・耳・指の間などを重点的に観察してください👀
もしも刺されていた場合、無理に引き抜こうとせず、獣医師の診察を受けてください🩺
公衆衛生の面からも、まずはマダニの予防を確実に実施することが大切です!
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